設立の趣旨
DNAチップを含むバイオチップを製造する際、バイオチップ上に貼付するプローブ用オリゴDNA の品質は、バイオチップの精度や特異性に影響を及ぼしその性能が大きく左右すると考えられます。その一方、デファクトスタンダードとしてバイオチップを販売している米国の会社では、バイオチップ上でプローブ用オリゴDNAを合成(オンチップ合成)しており、この手法ではチップ上のオリゴの配列を確認するのは非常に困難です。また、通常オリゴDNAはATGCの各塩基を一つずつ化学合成により結合させて製造していきます。この合成における効率は99%以上と言われておりますが、目的の長さのオリゴDNAが100%製造されるわけではなく、合成後必要に応じて精製を行い目的の長さのオリゴDNAを得ています。つまり、理論上オンチップ合成ではチップ上に目的の長さのプローブ用オリゴDNAが100%貼付されているわけではなく、さらに、すでにプローブ用オリゴDNAはチップ上に張り付いているためオンチップ合成のオリゴDNAの長さを確認することも困難です。そこで、JMACではプローブ用オリゴDNAを合成する際にはオンチップ合成を行わず、プローブ用オリゴDNAを始めに合成し、そのオリゴの品質を確認した上でバイオチップに貼付する方法を採用し、高精度のバイオチップを開発しています。その中で、JMACのワーキンググループであるオリゴ部会(以下オリゴ部会)では国内オリゴDNAメーカーが集まり、その日本発の高品質バイオチップの製造のため、チップ上に貼付するプローブ用オリゴDNAを開発しております。具体的には、品質の安定したプローブ用オリゴを供給し続けるため、品質の標準化を試みております。また、バイオチップに貼付する前に行われるべきオリゴDNAの品質確認の方法についても方法論を議論しております。
このように、オリゴ部会では、日の丸バイオチップとも言えるJMACでのバイオチップ開発のため、オリゴDNAメーカー各社の持つ強みを持ち寄り品質の標準化を進めると同時にオリゴ部会のJMACワーキンググループである材料加工部会及び一気通貫部会との横断的な議論を行っております。
参加メンバー

