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 ご挨拶

 食品や医療、環境モニタリングの分野において、近年バイオチップをはじめとする最先端の分析方法が用いられるようになってきました。全ゲノムレベルを短時間で解析できる研究手法が開発される一方で、産業レベルでは、細菌やウィルス等の検査や、がんマーカー、炎症性疾患マーカーの検査等、いまだ1つ1つの対象を検査する手法が主流です。これらの手法は、検査ごとに費用が決まる制度上の問題や、病原菌の純培養など技術的な問題を背景に用いられてきましたが、現在では、検査の前に多くの対象を一度に絞り込むことができるという利点から、遺伝子に関連する検査手法が積極的に導入され、多くの種類の細菌やウィルスを、同時に検出することができる検査が注目されるようになってきました。

 2007年10月に設立され、2008年10月に特定非営利活動法人となったJMACは、2014年"Japan MicroArray Consortium"から、"Japan Multiplex bio-Analysis Consortium"へと、英語名称を変更し、このような状況に対応するよう生まれ変わりました。ますます拡大する多項目解析技術の産業利用に合わせ、産業化に必要な基盤構築と、関連産業の促進、市場創出を目指し活動を拡大しています。

 JMACには、バイオチップデバイスから計測機器までプラットフォーム全体を提供している大手企業から、プラスチック等の材料、加工技術を提供する会社、マルチプレックスPCRやマイクロアレイなど、核酸検査のキーコンポーネントである短いDNA断片を提供するオリゴDNAメーカー、ITベンチャーやコンサルタント会社まで40 社以上が一堂に会し、食品検査、医療・医薬分野、健康・予防分野、環境分野など、幅広いバイオ産業の領域をカバーしつつ活動を継続しています。

 具体的には、設立当初より活動を継続していた国際標準の開発活動が結実し、2013年11月に、ISO16578というバイオチップの測定に関する初の国際標準発行を達成いたしました。現在では経済産業省の支援をいただき、ISO/TC 34/SC 16(分子生物指標の分析に係る横断的手法分科委員会)をはじめ、医療分野では、ISO/TC 212(臨床検査及び対外診断検査システム専門委員会)、さらに広くバイオテクノロジー分野の規格開発を行うISO/TC 276(バイオテクノロジー専門委員会)という、関係する3つの専門委員会において、国際標準化活動を展開しています。

 多項目解析技術は、今後ますます産業市場に拡大して行くものと予想されます。このような中、バイオテクノロジーの産業化を推進する業界団体として、これまで構築してきた関係企業間、さらには産学官とのネットワークをもとに情報集約・発信拠点としての機能を拡充すると同時に、特に標準化活動を通じて、より精度や生産性向上が要求される産業市場へと、バイオ市場の拡大を図り、会員各企業を中心とする新たな価値の創造が、市場に受け入れられる国際的な産業基盤の構築に向けてリーダーシップを発揮したいと考えております。

 JMACの活動に関係されている多くの方々の、より一層のご協力を賜りますようお願いいたします。

 

 

バイオチップコンソーシアム会長 斉藤 史郎 (株式会社東芝)

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