ご挨拶

Chairman Image JMACは2007年にバイオチップコンソーシアムとして設立以来、産業界の団体としてバイオ産業促進を目指した活動を進めています。当初はDNAチップに代表されるバイオチップの産業化を目指していました。業界団体を作った背景にあるのが、日本のバイオ関連事業が欧米の後塵を拝してきた長年の経緯があります。バイオチップはバイオだけでなくデバイス・材料など幾つもの要素技術が絡んだ複合産業で、日本が勝つチャンスは充分あると考えられていました。その結果、バイオチップ事業を大きく育成したいという強い熱意のもとに、多くの企業がJMACに参加し活動を開始しました。

 当時のJMAC活動の中心は国際標準化とバイオチップ事業の産業促進・市場創出でした。標準化に関しては、経産省に支援をして頂きながら、2010年にマイクロアレイに関する規格案をISOに提案しました。2013年には世界で初めてのマイクロアレイに関する国際規格ISO16578を日本主導で発行しています。バイオチップ事業の推進に関しては、医療・食品・環境など幅広い分野での用途開拓を検討してきました。その検討の中から、同じベクトルの方向を持つ企業同士の連携が活発に行われてきました。JMACの大きな特徴は、会員企業の多様性です。素材・試薬・デバイス・機器・受託サービス・コンサルタント等多岐にわたる企業が会員として活動しています。異分野の企業間の連携は新しいビジネスチャンスを生み出す原動力だと思います。

 JMACは現在バイオ計測技術コンソーシアムと改名し、より広範囲なバイオ技術の産業化促進を目指しています。国際標準化活動も多岐にわたり、バイオチップだけでなく、合成核酸、遺伝子データベース、多項目遺伝子検査、iPS細胞や再生医療など新しい領域の標準化活動にチャレンジし始めています。国際標準化は、バイオ産業において日本が世界トップを目指すための重要な戦略です。バイオ産業の新しい可能性を切り開き、大きな産業を生み出していくイノベーションを、JMACの中で連携してともに推進していきましょう。

令和2年9月  バイオ計測技術コンソーシアム会長 源間 信弘(株式会社リコー)