標準化:standardization とは

ISO/ IEC Guide 2

1 Standardization
1.1 standardization
activity of establishing, with regard to actual or potential problems, provisions for common and repeated use, aimed at the achievement of the optimum degree of order in a given context

NOTE 2 Important benefits of standardization are improvement of the suitability of products, processes and services for their intended purposes, prevention of barriers to trade and facilitation of technological cooperation.…

 

標準化の役割の1つは共通言語の提供

ISO/IEC Guide 2に示される上記内容は数多くの文献やウェブサイトで紹介されています。標準化がもたらす重要な利益は、製品、プロセス及びサービスが意図した目的に適するように改善されること、貿易上の障害が取り払われること、及び技術協力が促進されることである、と明記されています。

“標準”あるいは“標準化”という言葉は、しばしば同一の手段の強制と受け取られることがあります。しかし、JMACやJMACと同等の標準化活動を展開する機関が“標準”あるいは“標準化”という言葉を用いるときは、上記の定義に基づいて表現しています。各産業分野のそれぞれで国際標準化は進められており、各分野における国益の強弱によって、参加国のメンバー構成も違っています。

国際間で、各産業分野における共通言語を共有することで、初めて国際間取引が可能であるという構図を取ることができること、それが国際標準化の役割です。共通言語とは、用語の定義に留まらず、例えば共通のデータフォーマットや解釈の指針、品質マネジメントシステムなどの国際標準全般を指しています。それらは、ISO文書という形で規格化されています。

JMACや他の標準化機関では、国際標準化=国際ルールの形成、という位置づけで、国益や産業界の利益のための活動を展開しています。JMACの場合は、バイオ分野産業における国際ルール形成を支援しています。

“標準”あるいは“標準化”は、同一の手段の強制ではなく、自らもルール形成に参加できる、あるいは、積極的に参加すべきこととして、とらえていただけると幸いです。