◆第10回JMACシンポジウム開催報告

第10 回JMAC シンポジウムは、「バイオ未来予想図 ~イノベーションと社会基盤、10 年後
のバイオ~」をテーマに開催し、講演者・関係者を含め、約160 名に視聴参加いただきました。
座長を、株式会社DNA チップ研究所の的場亮氏とJMAC の中江裕樹事務局長が務め、最新の
バイオ分野イノベーションの話題、特にMPS に特化した話題を中心とし、社会基盤としての標
準化技術を題材に、講演ならびに議論の場を提供するという目的を果たせたものと思われます。

プログラムとしては、冒頭に経済産業省よりバイオ分野における政策方針をご説明いただきま
した。数多の情報が錯綜する中、バイオ分野の方向性を総括いただけましたことに、有益であっ
たとの感想を多く頂戴しております。
続いて、MPS をご専門とする、石田誠一先生、木村啓志先生よりアカデミア視点のご講演をい
ただき、技術的な進展と可能性をうかがうことができました。後半はJMAC 事務局長中江より主
催者の活動、特にこの10 年の経過をご紹介するとともに、会員企業でもある株式会社島津製作所、
株式会社テンクーの2社より、未来の医療を見据えたお話を、大変具体的な事例をまじえてご紹
介いただきました。
オンライン開催の特性上、参加者との直接的な議論は難しかったものの、視聴者の約半数にあ
たる70 名以上からアンケート回答を頂戴しました。アンケート結果からは、開催目的とした「最
新のテクノロジーの話題と最新の社会基盤構築の話題から、参加者とともに未来予想図を描くこ
と」に沿った内容となったことが、うかがえます。主催者思惑である国際標準化を軸に、今何が
本当に必要なのかを考える、きっかけとなっていれば幸いです。
また、視聴者からの反響は講演の先生方と共有しております。先生方の研究活動あるいは産業
活動を社会還元につなげるために、少しでもお役に立てていればと願っております。

座長による閉会ご挨拶にもありましたように、テーマを「バイオ未来予想図」としたのは、実
は第7 回、2020 年1 月開催のJMAC シンポジウム以来、二度目となります。直後からのコロナ
情勢を受け、Web 開催に移行しながらも、おかげさまをもちまして、第10 回の開催を迎えるこ
とができました。JMAC にとりましても「この10 年」を振り返る大変よい機会を頂戴したもの
と受け止めております。
会員企業のみなさまのご協力のおかげと、ここに感謝申し上げる次第です。

なお、ご講演の先生方よりご承諾を得られました順に、(一部の)ご講演資料および録画を公開致
します。お役立ていただければ幸いです。

2023 年1 月27 日(金)
zoom ウェビナーによるオンラインにて開催
参加者数:視聴者151 名(講演者、スタッフを含む約160 名)

※講演要旨はこちら

※zoom録画オンデマンド視聴はこちら

■録画視聴公開演題
(リンク先のある演題は資料をご覧いただけます)

『激化する国際競争と我が国バイオ産業の競争力強化に向けて』
経済産業省 毛利涼楓

『レギュラトリーサイエンスから考えるMPSの社会実装、行政利用への道筋』
※資料の閲覧には、会員ログインが必要です
崇城大学大学院 石田誠一

『10年後のバイオ分野を支える国際標準化』
JMAC 中江裕樹

『デジタルxゲノム医療から見た未来の医療』
株式会社テンクー  西村邦裕