バイオ計測技術コンソーシアム(JMAC)活動紹介

JMACでは、会員企業様の事業発展の一助となるよう、次の活動を行っています。

1.国際標準化に関する事業
2.会員参加による調査・研究事業
3.一般企業や市民に向けた紹介・啓発活動

以下に、直近の実績に基づき、概要をご紹介します。

1.国際標準化に関する事業(2021年8月1日現在)

血液バイオマーカーによる認知症の統合的層別化システムの開発

 JMACは、昨年度の成果を受け、国立研究開発法人 日本医療研究開発機構(AMED)「患者層別化マーカー探索技術の開発/血液バイオマーカーによる認知症の統合的層別化システムの開発」に参画しました。
 本事業は、国立長寿医療研究センター(NCGG) 中村昭範プロジェクトリーダーのもと、既に2019年度より多数の研究機関の連携により「BATONプロジェクト」として5年計画で進められてきたもので、今年度は5年計画の3年目にあたります。昨年度まで「潜在疾患マーカー同定による新規創薬基盤技術のフィージビリティ研究」(BioSHIPプロジェクト)として研究を進めてきた複数の機関が、ひとつのユニットとして「BATONプロジェクト」に参画し、フィージビリティとして確立したバイオマーカー測定の手法およびそのAI解析技術を発展させるとともに、アルツハイマー病を中心とする認知症の作用機序の解明や治療薬開発に貢献すべく、連携するはこびとなりました。
 JMACは、製薬企業と共同で、国際標準化を視野に入れた技術開発調査を行うとともに、BioSHIPユニットの事務局機能を担い、BATON事務局との橋渡しを進め、プロジェクトを推進してまいります。

極低濃度の核酸を対象とした精確な定量を可能とするため遵守すべき要求事項

 JMACは、本開発テーマについて、2年目の活動を進めております。本事業は、国立研究開発法人 産業技術総合研究所とともに実施するもので、近年需要の高まる核酸定量における極低濃度化の進行に伴い、精確な定量を可能とするために遵守すべき要求事項を可視化することを目的としています。JMACでは、極低濃度核酸定量のための要求事項可視化のための調査や、規格原案の作成および関連TCにおける情報収集・ロビー活動を担当しております。活動の中心となる産業技術総合研究所と連携し、引き続き規格開発を推進してまいります。

生鮮もしくは低次加工品中の機能性成分の定量試験のための試験方法・一般要求事項と定義の国際標準化に係る調査等

 農林水産省事業による開発テーマ「生鮮もしくは低次加工品中の機能性成分の定量試験のための試験方法・一般要求事項と定義の国際標準化に係る調査等」について、規格原案提案に向けた取り組みに参画し、今年度もこれを継続してまいります。本事業は独立行政法人 農林水産消費安全技術センター(FAMIC)の協力のもと、低次加工品中の内在性成分のうち、健康等に効果が期待される(一般に機能性成分と称される)成分の分析法に関する規格原案提案を推進するものです。提案先であるISO/TC 34においては新規にWGを設置し、国内ステークホルダーの意見集約のもと作成したNP文書の開発を進めて行く計画です。

溶液中で非解離性水素核を有する食品に対する水素核定量核磁気共鳴分光法(1H qNMR法)に関する国際標準化

 JMACでは、食品に関する分析に用いられる標準物質の値付け等に、qNMRによる測定を応用する際の要求事項をまとめた国際標準開発の支援を実施しています。この国際標準開発は、国立医薬品食品衛生研究所並びに国立研究開発法人産業技術総合研究所がリードしており、JMACはセクレタリーとして、会議のアレンジ全般、コメントの取り纏め、ドラフトの修正等の支援を実施しております。

国際標準化状況

 JMACでは、数多くの標準開発に取り組んでおり、会員の皆様のビジネスに沿った、国際標準開発の支援を行うことが可能です。JMACが開発に関わる規格案の状況は、以下のWebページでご覧頂けます。
https://www.jmac.or.jp/standardization_activity/status/

※ 昨年度の事業に関する成果報告会で使用した発表資料は、JMACホームページから会員ページにログインして頂きますと、ダウンロードが可能です。

2.会員参加による調査・研究事業

定例会の開催

 JMACでは月に一度、定例会を開催しています。定例会では、調査・研究事業の共同実施や、業界動向の紹介、標準化に関するセミナーや会員企業様からの技術紹介等を行っています。(*1)

・標準化に関するセミナー、勉強会等

 標準化の基本的な知識から応用までの要諦を、事務局長が自らの知見を交えて解説する標準化セミナーや、会員企業のご協力によるバイオ計測関連技術の勉強会などを、定例会の中で開催して参りました。標準化セミナーでは、事務局員との掛け合いを通して実際の事業遂行で見え隠れする問題点に焦点を当てた実践的な演習なども行い、ご参加の方々からご好評を頂きました。COVID-19パンデミックの影響でオンライン開催となりました定例会においても、同様の趣旨のセミナーを再開する計画です。今後のプログラムについては、随時ホームページでご案内いたします。ご期待ください。

特別講演

 大学や研究機関の先端研究者を招聘して、最新の研究内容に関する講演を頂いています。こんな研究の講演を聴講してみたい、というご要望がございましたら、JMAC事務局までお寄せください。
※ これまでの講演の演題と講師のリストを末尾に掲載します。

・その他、定例会では会員企業による企業紹介や、業界に関する情報提供を行っています。
(例:直近の国際会議でのトピックス報告や、イベント告知など)
また、定例会終了後には講師を囲んでの懇親会(不定期)も行っています。
※ 現在は、定例会もオンラインでの開催のため、不定期でオンラインでの懇親会をご案内中です。

専門部会(登録会員のみによる活動になります)
 専門部会にて、規格の策定や、規格策定に必要な試験データ収集のための共同試験等を行います。専門部会は、会員企業のご要望により随時設置可能な会議体であり、会員企業の方であれば、参加登録をして頂くことでいつでもご参加が可能です。
 現在の状況は会員の皆様から標準化ニーズを募集しているところです。自社の製品をグローバルな市場で展開することを想定していただければ、そのためのルール作りにつながる活動を会員企業、事務局で一緒に進めて行きたいと考えております。

*1[2020年8月から現在まで]
 新型コロナウィルス感染症の蔓延による緊急事態宣言の発令、また同宣言解除後の感染拡大防止の為の対応要請等に基づき、オンライン会議形式にて開催を継続しています。

3.一般企業や市民に向けた紹介・啓発活動

JMACシンポジウムの開催

 バイオ分野の国際標準化に関連するテーマで一般向けに開催するシンポジウムです。これまでに8回実施しました。

第1回(2013年11月) 「遺伝子検査と国際標準化」
第2回(2015年1月) 「バイオ産業基盤としての国際標準化」
第3回(2015年11月) 「バイオ市場拡大戦略としての国際標準化」
第4回(2017年1月) 「バイオ市場と国際標準化」
第5回(2017年11月) 「バイオ大量データ時代のmiRNA最新研究から国際標準開発まで」
第6回(2019年1月)   「miRNA最新研究、国際標準化、リキッドバイオプシーのもたらす未来と展望」
第7回(2020年1月) 「バイオ未来予想図 ~イノベーションと社会基盤~」
第8回(2021年2月)   「産業化するPCR検査 ~一般用語化したPCR検査、一般用語化していない精度管理~」

バイオ関連展示会への出展及びセミナーの実施
関連学会や国際会議での講演・発表

 

 JMACでは、会員企業の皆様のニーズに合ったサービスをより多く提供できるよう、
アンケート等を随時実施しておりますので、ご協力の程よろしくお願いいたします。
また、ご要望やご質問等がございましたら、ご遠慮なく事務局までお知らせください。

【特定非営利活動法人バイオ計測技術コンソーシアム(JMAC)事務局】
    メール:
    電話: 03-6261-1947 / FAX:03-6261-1948
    住所:東京都千代田区麹町2-4-10 三誠堂ビル6階

直近の特別講演一覧 

[2021年7月]
「ナノバイオデバイス・AI・量子技術が拓く未来医療」
 馬場 嘉信 先生

[2021年5月]
「腸管出血性大腸菌の検査法改正の推移と迅速検査法の変遷」
 中川 弘 先生

[2021年4月]
「マイクロアレイ・チップを用いたPOCT」
 伊藤 嘉浩 先生 

[2021年3月]
「予測環境微生物学のすすめ」
  佐野 大輔 先生

[2021年1月]
「水族館でみられる魚病とその治療」
  鈴木 良博 先生

[2020年12月]
「環境微生物資源の利活用に向けたシングルセル解析技術の応用」
  竹山 春子 先生

[2020年11月]
「バイオXデジタル時代の微生物資源センター(Microbial BRC)を目指して」
  川﨑 浩子 先生

[2020年10月]
「直腸癌に対するprecision medicineの取り組み」
  竹政 伊知朗 先生

[2020年9月]
「qNMRの国際標準化による波及効果」
  杉本 直樹 先生

活動実績(2020年度版)はこちら